ED治療薬の代表選手は何と言ってもバイアグラ

世界一有名なED治療薬といっても過言ではないバイアグラ。
現在日本では「25mg、50mg」の2タイプが発売されており、また2016年にはフィルム状の製品も発売され、水なしで使えて、財布に入るため携帯しやすい等の理由から非常に人気の商品となっています。

有効成分には「シルデナフィル」を含有し、主に血管に作用することで勃起機能を改善する効果が期待できます。
勃起は脳で生じた性的興奮が陰茎に伝わり陰茎内の血管が拡張し、そこへ大量の血液が充満することで生じる生理現象です。
シルデナフィルは、この陰茎の血管拡張をサポートし、勃起が起こりやすい身体の状態を作る働きがあります。

服用後は30分ほどで効果が現れはじめます。
効き目がピークとなるのは服用から約1時間後です。徐々に効果は下がり、5時間ほどで効果は消失します。
ですので性行為の1時間ほど前に服用するのがベストタイミングとなります。

服用は水で行うのが基本ですが、なければお茶や軽いアルコールでの服用も可能です。
バイアグラの服用時に特に気を付けたいのが、「空腹時」に服用するということです。
一般的な薬のイメージから誤って食事後に飲む人が多くなっていますが、この場合は空腹時に飲んだ場合と比較して効果の発現が遅れ、効きめ自体が弱まる可能性があります。
空腹時に服用した場合、薬は30分前後で身体に吸収されるため、それ以後であれば食事をとっても大丈夫です。

バイアグラには副作用があります。
「目の充血、顔の火照り、鼻づまり」などの症状が薬の効き目が現れるのと同時に出始めます。
これらは有効成分シルデナフィルの血管拡張作用の影響によるものであるため、ほとんどの方に現れる一般的な症状です。
それほど気にする必要はないため安心してください。

その他にも「頭痛、胃もたれ、動悸」などの症状も出ることがありますが、これらも軽度な範囲であれば気にする必要はありません。
ただし、あまりに長時間症状が続く場合や、重い症状だと感じた場合には病院を受診することが大切です。

バイアグラには、同時に服用できない「併用禁忌薬」と呼ばれる薬があります。
その代表的なものにはニトログリセリンなどの降圧剤があり、バイアグラと同様に血管に作用する薬であるため、効果が重なってしまい危険な症状が現れる可能性があるため、同時服用が禁止されています。
同様にいくつかの併用禁忌薬があるので、服用中の薬がある方は必ず医師にその内容を伝えるようにして下さい。

1998年にアメリカで発売された世界初のED治療薬

バイアグラに含まれる有効成分「シルデナフィル」は、もともとはEDの治療を目指して開発されていたものでありません。
1990年代前半、アメリカのファイザー社では血圧降下作用を目的とした狭心症の薬についての研究・開発が進められていました。
その臨床試験の過程で副作用の中に勃起不全の解消効果があることがわかり、それ以後ED治療薬として研究が進められることとなったのです。
その後1998年3月にアメリカにて承認を得て、翌月から世界初のED治療薬として販売が開始されました。

バイアグラは、その治療効果の高さや、使いやすい経口薬であったこと、潜在的なED患者の多さなどが相まってたちまち大ヒットを記録しました。
「夢の治療薬」などと呼ばれ、マスコミやインターネットでも大きな注目を集めました。

こうした影響を受け、日本でも個人輸入代行業者などを利用し、輸入を始める人がでてきました。
当時日本では認可されていなかったため、こうした方法でしかバイアグラを手に入れることができなかったのです。

しかし安易に手に入ってしまうため正しい使い方を理解していない人が多く、バイアグラの併用禁忌薬である降圧剤と同時に服用した死亡事故が発生し、社会問題となりました。
このことを重くみた厚生労働省は国内におけるバイアグラの製造・販売を異例のスピードで承認しました。
アメリカでの販売開始の翌年、1999年3月から日本でも正式に発売されるようになったのです。

日本未認可であった当時に起きた重篤な副作用、死亡事故のイメージから、現在でもバイアグラが危険な薬であると誤解している人は大勢います。
ですが、こうした事故は薬の正しい服用方法を守らなかったために起きたものであり、バイアグラは正しく使用すれば、十分な安全性をもち、効果も極めて高い薬です。
満足のいく性行為のためにも有効利用していってほしいと思います。